衝突現場の再現に携わる公共安全の専門家にとって、ドローンは飛躍的に必要不可欠なものになりました。比較的安価で入手でき、現場をすばやく撮影できるなど、従来のデータ収集方法と比べても優れています。
交通事故が多発する夜間や、風雨や雪などの悪条件では使用できないなどの制限はありますが、ドローンと3Dレーザースキャナーを組み合わせることで、双方のツールは優れた測定能力を発揮します。しかし、ドローンには不可能で、3Dレーザースキャナーでしかできない測定があります。
例えば、3Dレーザースキャナーでは、光沢のある車両や塗装の転写、車両の下の部分などをマッピングできます。また、事故で死亡者が出た場合に必要となる車両内部のマッピングや、車両が銃撃戦に巻き込まれた場合の血痕や弾痕の記録も可能です。このように、3Dレーザースキャナーはドローンよりも正確に衝突現場のデータを取得できます。
この2つのツールには、それぞれが得意とする場と特有の利点があります。ドローンは空を飛べるので、3Dレーザースキャナーよりも早く現場をマッピングできます。従って、事故現場再現分析官はドローンと3Dレーザースキャナーの両方を使用するのが理想です。そうすれば、現場の重要な部分のマッピングには3Dレーザースキャナーを使用し、詳細なデータを必要としない周辺部分のマッピングは、ドローンを使い迅速に行えます。
そして、ドローンと3Dレーザースキャナーの両方を衝突事故再現のワークフローに使用する組織が増えているため、様々なソースからのデータを組み合わせる写真測量法ソフトウェアが重要になりました。
それはまさにFARO® Zone 3D Proと3D Expert Softwareが行うことです。 FARO Zoneを使用すると、墜落事故の再建者はドローンとレーザースキャナーの両方からのデータセットを簡単にマージすることができるようになります。 両方のデータセットをロードした後、2つの間の共通点を選択するだけで、ソフトウェアはデータを1つのダイアグラムにマージすることが可能です。
また、このシステムで提供できるデータとプレゼンテーションの明瞭さは、陪審員に対して強い説得力を持ちます。FARO Zoneで測定データを組み合わせるとそれが可能になります。ドローンと3Dレーザースキャナーのデータを組み合わせれば、360度動画、バーチャルフライスルー、アニメーション化されたシーンなど、法廷でのプレゼンテーションに必要な説得力のあるビジュアルを作成できます。作成できる出力データには様々な種類がありますが、どれもリアルで正確な情報を提示します。従って、レポートを分析する人は情報を得た上で、積極的な立場で分析できます。
真に汎用性の高いシーン再構築ソフトウェアであるFARO Zoneは、驚くほど多くの機能を備えています。 ドローンとレーザースキャナのデータからレポートや成果物の品質まで、Zoneの最新のアップデートでは、Zone 3D Proで点群データをインポートする機能や、Zone 3D Expertの場合は任意のソースから写真をインポートして点群に変換する機能など、50以上の新機能と改善点が追加されており、サードパーティのソフトウェアの必要性を排除します。
この新規機能を備えた汎用性の高い3D調査ソフトウェアを、ご自身で是非お試しください。こちらをクリックし、数種類のデータセットが付属したトライアル版をダウンロードすれば、その機能を実際に体験できます。