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ポータブル測定アームを理解する

AM Quantum FaroArm Machining inspection FM Aplication HR small

世界は測定に依存して動いていますが、何百年もの間、測定はその時々のツールによって行われてきました。ノギスやマイクロメーターなどの手動式測定器は、基本的な測定はできますが、複雑な寸法(変わった形状や有機的な形状など)の測定には困難が伴っていました。

技術の進歩によって産業の成長が飛躍的に加速されると、企業はそれに対応するための新しいツールを必要とするようになりました。厳格なグローバル測定基準に合わせて、再現性のある正確な結果を出すソリューションを開発することが重要でした。

1960年代に登場した3座標測定器(CMM)は、測定ベッド、プローブ、コンピュータ、およびプローブを操作するソフトウェアを使用して、これらの複雑な形状をはるかに高い精度で捉えることができます。しかし、測定はベッド上のプローブの範囲に限られ、またプローブは3軸でしか動かないため、操作性にも限界がありました。


Quantum S FaroArm

多関節型のポータブル三次元測定機は、一般的に測定アームとして知られています。固定された三次元測定機よりも可搬性と柔軟性に優れており、プロービングソリューションのニーズの高まりに応えて開発されました。ポータブル測定アームは、3次元空間でプローブの位置を特定・記録し、ソフトウェアを通じてその測定結果を出力できます。アームの各軸(または関節)に埋め込まれたエンコーダーによって、各ポイントでのプローブの正確な位置を計算します。


測定アームは、通常4フィートから12フィート(半径方向のリーチは2~6フィート)の複数の可動範囲があります。また、回転軸の数にも特徴があり、アームは通常6軸または7軸構成となっています。6軸モデルは高精度でハードなプロービングアプリケーションに使用され、7軸モデルはレーザースキャニングアタッチメントや特殊なプローブを使用するために追加の稼働関節が必要な場合に使用されます。FARO®は、衛星回転計測プラットフォームを含む独自の8軸構成を提供しています。

ポータブル測定アームを使うことで、以下のことが可能になります。

  • QuantumS_FAROArm_No_Grip_Left_Upright_FM_Product_HR_small.jpg従来のCMMの利点である信頼性、再現性、高精度に加え、手動式測定器の汎用性と携帯性を兼ね備えた運用
  • 複雑な形状の部品も含め、パーツ全体を素早く簡単に測定
  • 特定のルーチンをプログラムすることなく、オンデマンドで測定
  • 温度管理された部屋を必要とする従来のCMMとは異なり、様々な環境下で動作可能
  • 個々のパーツを検査室に持ち込むのではなく、パーツの製造現場にアームを持ち込むことで、検査のボトルネックを減らし、生産性を向上
  • 完全なデジタル分析を行い、いつでもデータを確認
  • 記録と共有のための検査レポートを作成

データの取得、分析、検査の時間が大幅に短縮されたことで、ユーザーはその時間を生産量の増加、製品ラインの多様化、労働力の効率化などの対応に充てられます。

クラス最高のポータブル測定アームは、多様なニーズに応えるために、さまざまなサイズと構成を備えている必要があります。ポータブルアームを製造している企業は、技術の進化や顧客のニーズの変化に合わせて改良を続けなければなりません。FAROでは、以下のようなラインナップを用意しています。>

FaroArm®

FaroArmには3種類のモデルがあり、様々な使用例に合わせてカスタマイズすることが可能なシステム統合も用意されています。

  • 寸法分析:部品の情報を収集し、データを図面や設計図と比較
  • CADベースの検査:CADモデルのデータを測定し、リアルタイムにフィードバック
  • オンマシン測定:パーツの製造前、製造中、製造後に、そのパーツを製造する工作機械上で検査
  • 初回品検査:生産前のサンプルを確認し、公称データと比較
  • アライメント:ツールやフィクスチャーを正しい向きに調整
  • リバースエンジニアリング:部品や対象物をキャプチャしてデジタル化し、CADモデルを作成

ScanArm

AM_Quantum_FaroArm_Machining_inspection_FM_Aplication_HR_small.jpg

FAROでは、7軸FaroArmに取り付けてスキャンアームとなるLLP(Laser Line Probe)を用意しています。レーザーラインプローブを多関節アームに直接取り付けることで、対象物に接触することなくデータを完全に取得できます。対象物の表面にビームを投影して測定点を取得し、カメラでビームを「見て」位置を決定します。レーザーラインプローブはアームに統合され完全に記録されているため、途切れることなくデータを転送することができます。

また、レーザーは高速でデータを取得するため、ユーザーは数百万個の点が格子状に配置された大量の点群データ(スキャンとも呼ばれる)を迅速かつ容易に得ることができます。

非接触式測定法の使用例としては、FaroArmのすべての使用例に加えて、柔らかい形状や、変形可能な形状、複雑な形状を非接触式検査したり、クラウドとCADの比較、ラピッドプロトタイピング、リバースエンジニアリング、3Dモデリングを行ったりすることができます。

要件:ポータブル測定アームは、どんなに複雑な形状の対象物であっても、優れた3Dデータ取得性能を発揮しなければなりません。多関節アームの世界最高水準の規格であるISO 10360-12を満たし、トレーサビリティーの証明書を提供する必要があります。簡単に使えて、オンデマンドで報告ができ、再現性のある結果が得られるものでなければなりません。

ポータブル測定アーム、レーザーラインプローブ、および追加のリソースについてもっと知りたいですか?

ビデオ、ホワイトペーパー、インフォグラフィック:

  • [見る] 最も正確なアームの詳細について知るには – こちらから
  • [読む] ブルーレーザーラインプローブスキャニングの進歩を学ぶには - こちらから
  • [読む] 高解像度カラースキャニングとは何かを知りたいですか?– こちらから
  • [見る] Quality Digest TVが示す8軸の価値を見るには - こちらから
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ポータブル測定アームの使用について質問がありますか?お問い合わせは、+1 (800) 736-0234までお電話いただくか、このページのフォームにご記入ください。

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