FARO®の技術の組み合わせにより、ユーザーは実際の測定に集中し、測定処理に集中しなくてよくなります。
車の性能や質の高いデザインを確保するために、FARO 3D測定技術ソリューションにより、自動車製造および組立時の品質管理に、シンプルでありながら正確な接触型および非接触型の測定ができます。
多関節アームのようなポータブルCMMは、ラピッドプロトタイピング、車体パネルの分析やホワイトボディ検査に使用できる一方で、大容量レーザートラッカーは、パーツの検査、アライメント、機械設置、ロボットキャリブレーション、リバースエンジニアリング作業に使用できます。
FAROは近頃、FaroArm®製品群に新たな測定機能を追加したポータブルメトロロジーソリューション、FARO 8-AxisシステムとFARO PRIZM™ Laser Line Probe(LLP)を開発し、発表しました。
FARO 8-Axis システムでは、ポータブルな FARO Quantum FaroArm または Quantum ScanArm ポートフォリオ製品と、機能的に統合されながらも物理的には独立している 8 番目の軸を組み合わせています。
8 番目の軸は完全に回転できる軸となっており、FaroArm 機能に拡張対応しています。直接FaroArm にプラグインすると、シームレスに統合され、高精度な追加軸となり、セットアップ時間や労力もまったく不要です。
FARO 8-Axis Quantum FaroArmが、パーツやアセンブリの測定時間の最大40%短縮を実現
8 番目の軸により、測定対象物をリアルタイムに回転できます。これは、対象物の周りで手が届きにくい困難さや、プロセス内でアームを異なるポジションへ移動させることが不要になることを意味しています。これにより、無駄な時間がなくなり、ユーザーが測定の処理にではなく、実際の測定に集中することができる使いやすい測定ソリューションが提供されるため、測定速度と人間工学をより高いレベルに引き上げることができます。
使いやすいパーツ回転機能により、本システムのリーチが広がったことで、ユーザーはたった 1 つのアームポジションを使い、大型パーツも小型パーツも特徴をスキャン、測定、デジタル化できます。結果として、スタンダードな 7 軸アームシステムと比較し、このプロセスは最大 40% も速くなっています。
パーツの周りに手を回す必要がなくなったので、オペレーターはほとんど気が散ることなく、実際のパーツのスキャンや測定に集中できるようになりました。また、より早いだけでなく、より総合的に複雑な対象物のデジタル化を可能としています。
8-Axis システムは、パーツの検査、アライメント、寸法分析、CADベースの検査、試作品スキャニング、リバース>
エンジニアリングなどの非接触式測定およびスキャニングアプリケーションに最適です。
FARO PRIZM Laser Line Probeを使用することで、高解像度の3Dカラースキャニングにより、実世界の鮮やかな視覚化とCADによるパーツの再現が可能になります
カラースキャンと細密なディテール
FARO PRIZM は、高解像度の3Dカラースキャンが可能な初の Laser Line Probeです。
PRIZM は、FARO Quantum FaroArm製品群と共に使用できるコンパクトできっちり統合できるソリューションとして操作できるように設計されており、あらゆる作業環境における直接パーツに接触する要件と非接触式の要件に対し、最も一貫した測定値を提供するという FARO の伝統をさらに発展させるものです。
PRIZM は、最も厳しい測定課題に対して精度を認められています。カラースキャンにより、ユーザーはコンピューター画面上でパーツやアセンブリの細部まで情報が豊富な 3D カラー点群モデルを表示・操作できます。
この革新により、寸法や表面品質に関してパーツや対象物を検査できるようになりました。完全な検査にカラーや表面テクスチャーが必要不可欠な要件である場合の成形パーツや、プレス加工された板金上にある既存のテクノロジーでは検知不可能な亀裂の特定に理想的です。溶接マーク、研削マーク、サンドブラストや機械加工パターンなどのテクスチャーや、テキストさえも含む細かなディテールでも、検査プロセス中に重要な特徴を特定するためにくっきりと抽出できます。実物に忠実な機能により、エンドツーエンド生産プロセスをスローダウンさせてしまいかねない寸法や表面特質の品質問題を排除する上で、検査プロフェッショナル達をサポートして、生産性を強化しています。
8-Axis ScanArmとPRIZM Color Laser Line Probeで大型対象物をカラーで素早く簡単にスキャン