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導入事例

既存測定器2台分の仕事を1台で完結させたFARO® QuantumS ScanArm

既存測定器2台分の仕事を1台で完結させたFARO<sup>®</sup> Quantum<sup>S</sup> ScanArm

試作品におけるスピードと柔軟性を追求

自動車金属部品や先行研究品の試作、モータースポーツ用パーツの製作などを手がける伊藤レーシングサービス株式会社(愛知県岡崎市、以下、伊藤レーシングサービス)は、国内全自動車メーカーからの注文依頼を受けています。携わる試作品は主にエンジンに関係する部品で、いずれも守秘義務を伴う一品物ばかりです。自動車メーカー各社からそうした厚い信頼を寄せられる伊藤レーシングサービスの部品作りを測定面でサポートしているのがFAROの3次元測定器です。

超多品種少量品の試作で一目置かれる伊藤レーシングサービスの社名には、自動車メーカーでレーシングカーの開発に携わった後、退社してメカニックに転じた伊藤猛志郎社長の強い思いが込められています。届くのを待っていては間に合わないレース用部品を、自分で作り始めたことが試作に取り組むきっかけでした。創業当時の主力でありながら、需要変動の多いレース用部品に代わり、試作は今日、売り上げの9割を占める大看板となっています。
 

「試作の命はスピーディーな対応と柔軟性」

伊藤レーシングサービスが得意とする自動車部品の試作は吸排気系、オイル・水配管、サスペンション、エンジン、シャシー・ボディーなど幅広い分野に及びます。しかし、中国系メーカーの台頭や電気自動車の普及などで、金属部品の試作業界は大きく変わろうとしています。「たとえ大きな波が押し寄せても需要がゼロになるわけではありません。そこで、当社は試作の命であるスピーディーな対応と柔軟性を極めることで、お客様の期待に応えられるようにしました」。棚橋浩一郎専務は、他社の追随を許さぬ伊藤レーシングサービスの特徴を強調します。スピーディーな対応の一つは、顧客からデータさえ受け取れば、金型の製作からプレス、溶接、組立、検査、出荷まで自社で対応できる一貫した生産体制です。

もう一つのスピーディーな対応策はFAROの3次元測定器の活用です。実際、伊藤レーシングサービスが2017年に導入したアーム型3次元測定器FARO QuantumS ScanArmは連日、フル稼働しています。伊藤レーシングサービスとFAROとの縁は以前からあり、FARO Gage-PLUSやFaroArm Platinumなどを愛用してきました。「門型の測定機では物理的に測定が不可能なレーシングカーのボディーを測定するため、2004年にFaroArm Platinumを導入しました。アーム式で自由度が高いことと、必要な場所に持ち込んで使えるのも利点。性能面はもちろん、担当者の親身な対応にも好感を持ちました」。棚橋専務はFaroArm Platinum導入時を振り返ります。

複雑な形状でも、部品の向きを変えずにアームを回してスキャン可能

複雑な形状でも、部品の向きを変えずにアームを回してスキャン可能
 

使いやすさが作業効率を向上

「もともと試作業界の測定はスケールで測る程度で良しとされてきました。精度よりも早く取り付けることが優先されたからです。ですから、FARO Gage-PLUSを導入したのは画期的だったし、その前にFaroArm Platinumを導入したのも、当社製品の精度を高めるのに大きな力になりました」(棚橋専務)。

しかし、伊藤レーシングサービスが長年にわたって数々の優れた試作品を世の中に送り出すのに貢献してきたFaroArm Platinumも、その役目をFARO QuantumS ScanArmに譲りました。

後継機の導入にあたって伊藤レーシングサービスが重視したのは「使い勝手の良いこと。使い勝手が良ければ作業は速く、結果もすぐに出ます。また、FaroArm Platinumとの比較デモによる精度は、はるかに素晴らしいものでした」(棚橋専務)。

伊藤レーシングサービスはQuantumS FaroArmを現在、生産グループの検査室に設置し、接触用途として治具や組立前の製品、顧客からの支給品、自社による完成品などの測定に活用。非接触用途ではプレスのパネルや自動車ボディーなどの迅速な測定に役立てています。

取得したスキャンデータをその場でCADデータと比較

取得したスキャンデータをその場でCADデータと比較
 

「後で使える生きたデータが作 りやすい」

FARO QuantumS ScanArmの導入効果について、棚橋専務は「スキャナーの活用で、今まで測定できなかったものに対応できるのが何より。自分たちが彫った金型の数値を支給データと比べたり、プレスした製品と比較検討したりできるので、製品の良し悪しが客観的に分かるようになりました。もしも悪ければ、どこをどう直せばよいのかを話し合い、先方に提案することもできます」と評価します。

現場の第一線でQuantumS ScanArmを使いこなしている山本悠司グループ長も「測れる選択肢が広がり、見たいところに手が届くことに驚きました。ハードの進化に応じてソフトも格段に良くなっています。オペレーターの情報共有に気配りされていることも嬉しいですね。プログラムは速く分かりやすく何回も再生できるので、生きるデータを作りやすいのも魅力です。要するに後で使えるデータがたくさん取れるので助かります」と実践的な印象を語ります。

ブルーレーザーにより、複雑な形状も簡単にデータ取得可能

ブルーレーザーにより、複雑な形状も簡単にデータ取得可能
 

簡単に測れるようになった精度50µの公差

「精度が倍以上になり、これまで不安だった幾何公差がきちんと出せるようになったので『数字が出せない』ということがなくなりました」(山本グループ長)。FARO QuantumS ScanArmの精度は従来器にくらべはるかに向上しており、従来器では難しかった精度にも対応できるようになりました。FARO QuantumS ScanArmの活用で、車の部品5台分の測定時間が60分から30分に半減するなど、伊藤レーシングサービスが重視するスピーディーな対応にとって、欠かすことのできない測定器となりました。測定時間半減のカギはこれまでFARO Gage-PLUSとFaroArm Platinumが、それぞれの機種特性に応じて別々にしていた作業を、FARO QuantumS ScanArmが「良いとこ取り」して1台でできるようになったことです。

伊藤レーシングサービスのFARO QuantumS ScanArmは現在、3人のスタッフが操作しています。山本グループ長は「配属1カ月の新人でも扱える使い勝手の良さは若い人を育てるツールにもなるでしょう。同じものがもう1台あれば、会社全体の品質向上にも役立つはずです」と増設に向けた構想を明かします。
 

今後の展望

伊藤レーシングサービスは新たなプロジェクトとして、環境問題に狙いを定めました。炭化炉や焼却炉をはじめ、水混合燃焼システム「WCCS」、低燃費ハウス加湿器「カットエネ」、刈払機用安全草刈刃「ブレードレスロータリーブレード」など異業種製品の製造でも3次元測定器は活躍するでしょう。扱う機械の種類が異なっても、スピーディーな対応と柔軟性は変わりません。複数台のFARO QuantumS ScanArmが稼働すれば、事業は一層加速するはずです。

さらに「ブレードレスロータリーブレード」が誕生するきっかけとなった広大なサーキット場、スパ西浦モーターパーク(愛知県蒲郡市)の運営など、モータースポーツの普及や環境づくりを目的とする非製造業分野にも力を入れています。
 

伊藤レーシングサービス株式会社について

1972年に設立。自動車メーカーの試作車部品の製作を主な業務としてあらゆるモノづくりに対応できる技術を蓄積している企業です。プレス金型技術や排気管製作を転用し、刃のない草刈り刃(ブレードレスロータリーブレード)のような、自動車部品分野以外での製品開発・販売をしています。

〒444-3441
愛知県岡崎市冨尾町字栃田16番地
TEL : 0564-84-2961 FAX : 0564-84-2969
E-MAIL : irs@itoracing.co.jp
URL:http://www.itoracing.co.jp/

 

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